事業再構築補助金の活用で多角経営を検討しましょう

 国内では新型コロナウイルス感染症の拡大が続き、緊急事態宣言が発令されたGWが始まりました。3回目の発令という事もあり、人出は昨年の1回目と比較すると各地で大幅に増加しているようで、その効果が心配されるところですが、ワクチン接種が進まないと中々減少には転じないかもしれませんね。

 さてそんなGW2日目の今日は事業再構築補助金の第1回目の公募期限でした。弊所も一段落したところですが、実は、システム障害により5/7(金)まで延長されました。そして次回、2回目は5月10日頃から7月頃までが公募期間になるようです。事業再構築補助金は予算が1兆1,485億円と政府がかなり力を入れている補助金です。ものづくり補助金、持続化補助金、IT補助金を合わせてもR2年補正が2,300億円、R3年当初予算が135億円ですから、その力の入れ方がおわかりいただけると思います。この補助金は思い切った事業の再構築を後押しする補助金なので、日本経済を元気にするためにもコロナ禍で売上の回復が困難な事業者様や大胆な事業展開を考えた事はあるけど踏み切れなかった事業者様に、是非活用していただきたい補助金です。

事業再構築補助金

 中小企業は大企業と比較して、ソフトウェアや研究開発費等の投資の割合が低い水準で横ばい傾向で推移していて、大企業が上昇傾向にあるため、その差が広がっていました。(中小企業白書2020)

 そして、長期化する昨年からの新型コロナウイルス感染症の影響は、ご存知のように、日本だけでなく世界的に広がっています。しかし、ニューヨークでは18歳以上の1回目のワクチン接種が50%を超え7月には地下鉄も24時間になり、劇場や飲食店など全面再開に向けた動きが見られています。そして、中々進んでいない日本でも大型接種会場の準備が進められているので、経済活動の再開も時間の問題になってきているといえます。ポストコロナの時代は間違いなくやってくるのです。さて、経営者の皆様、このポストコロナ、ウィズコロナの時代の経済社会の変化に対応していく時、これまでの経営戦略、事業展開で良いでしょうか?

 これまで中小企業は設備投資をする余裕もあまりなかったために大胆な投資が出来ない現状がありました。でも、この補助金を活用すれば、思い切った事業展開が2/3補助つまり1/3(通常枠)の投資で実現出来ます。金額は中小企業で100万円〜6,000万円上限、中堅企業等では100万円〜8,000万円になっています。また、緊急事態宣言特別枠(R3年1月〜3月に発令されたものの対象事業者)については、深刻な影響を受けている地域という事で、早急に支援する特別枠(3/4補助)金額は従業員数に応じて100万円〜1,000万円上限です。

 いかがでしょう?緊急事態宣言でステイホームのゴールデンウィーク、頭を柔らかくして多角経営を検討してみませんか。次回の公募は5月10日から7月頃まで、合計で5回程公募が予定されているようです。

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